ごあいさつ


皆様、初めまして。この4月より和歌山県高等学校文化連盟(以下、県高文連)の会長に就任いたしました、県立那賀高等学校校長の森 勝博と申します。
日頃から、熱心にご指導いただいております、各学校の文化部顧問の先生方や指導者の皆様方に敬意を表しつつ、皆様方とともに和歌山県の高校生の文化部活動を支えてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、高等学校には「体育連盟」、「野球連盟」、そして「文化連盟」という全国規模の組織があることはご承知のとおりです。それぞれに「全国高等学校総合体育大会」、「全国高等学校野球選手権大会」といった全国大会があり、日々練習と研鑽に励む高校生たちの檜舞台として設定されています。
同様に、文化連盟にも「全国高等学校総合文化祭」(以下、全総文)があり、昭和52(1977)年、千葉県で第1回がスタートし、例年夏に開催されています。
令和3(2021)年にあたる今年度は、いよいよ当地和歌山で、「届けよう和の心 若葉が奏でるハーモニー」の大会スローガンのもと、「第45回全国高等学校総合文化祭紀の国わかやま総文2021」が開催されることになりました。



この全総文は、総合開会式と各部門による発表で構成されており、毎年、全国から約2万人の生徒や関係者が、その開催地を訪れています。
しかし、令和2年1月15日に日本国内において初めて新型コロナウイルス(COVID19)による患者の発生が確認され、それ以降、まさに全世界を席巻し、瞬く間に蔓延してしまうという事態に至りました。高等学校をはじめ、学校関係においては、3月に予定されていた卒業式が中止、修学旅行も実施できずに延期や行き先変更などの対応が余儀なくされました。
令和2年度には、全国的に緊急事態宣言が発令される中、6月15日まで休校措置がとられ、漸く学校再開とはなったものの、夏期休暇を短縮し、学校行事も軒並み中止や延期の措置を取らざるを得なくなりました。ここまで、自治体ごとで対応を検討しながら、当面の学校運営を進行してきています。

時を戻して、令和元(2019)年度の11月、私は、県高文連書道部門の部会長として、部門担当の教員とともに土佐高知の地を訪ねていました。当地では、次年度の本大会を前に、「蒼海の知 緑樹の感 陽光の志 いま、南国土佐に集うとき」の大会スローガンのもと、「第44回全国高等学校総合文化祭こうち総文2020」のプレ大会が盛大に開催されていました。



書道部門のプレ大会は高知市で開催され、当時1年生部員の皆さんが中心となりコーディネーター役として、高知県内の書道部員の皆さんをバスに分乗させ、牧野植物園やいの町紙の博物館を巡り、途中交流会も催しながら桂浜で合流するというコース設定で行われました。プレ大会とはいえ、コーディネーター役の部員の皆さんが、本番さながらに堂々とした立ち居振る舞いをされる姿を参観させていただき、「再来年の大会で、果たしてこのようなおもてなしの行き届いたことができるだろうか」と参加した教員共々熟議を交わしました。
また、高知市文化プラザかるぽーとでは、書道、美術・工芸、写真、新聞、文芸、まんが、特別支援の生徒作品が展示されていました。
当日は、高知大学名誉教授の大野祥雲先生による講評会と全総文高知大会に出品が決まった生徒たちによる席上揮毫があり、充実感溢れる圧巻のパフォーマンスが繰り広げられました。
高知県書道部門委員会委員長の土佐中学・高等学校校長の小村彰先生はじめ、各高等学校の顧問の先生方、書道部の皆さん方には大変お世話になりました。その時体験させていただいた貴重な時間や、大会を前年に控えた皆さんの熱い思いを直に受け止めて和歌山に戻ってきたことが思い出されます。

その年度の1月末以降、新型コロナウイルス感染症の発症が確認され、以降、世界的に厳しい状況になっていったのは周知の事実であります。

果たして、「第44回全国高等学校総合文化祭2020こうち総文」の本番は、史上初のWEB SOUBUNとなり、リモートによる大会となりました。すべてが初の試みであり、それでも気持ちを切らすことなく大会を成功裏に終えられたことは、大会関係者の支えとともに高知県高等学校文化連盟会長の森本民之助先生をはじめ、大会に臨まれた方々のご尽力の賜と心より敬意と賛辞を贈りたいと思います。奇しくも、「繋ぐ」ことを意識されたこの大会は、全世界中がコロナ禍にある中、次年度に見事にバトンを繋いでいただくことになりました。。

本県の現状はというと、昨年度、各部門とも様々な制限を設けつつ、何とかプレ大会を開催することができました。
ご承知のとおり、新型コロナウイルス感染症の脅威は、東京オリンピックなど世界的な大会やコンクールにも影響を及ぼしています。これに伴い、体育・文化両面における高校生の活躍の場が奪われてきていますし、現在でもなお、今後の明確な見通しも立たない日が続いています。
そのような状況ではありますが、私たちは立ち止まることなく、ましてや後ろを振り返ることなく、只今本番に向けて、今、何ができるかを模索し、それが実現できるよう準備を進めているところです。さらに、次年度以降、この大会が東京、鹿児島と続いて開催され、47すべての都道府県での開催が一回りできるようバトンを繋いでいきたいと思っています。

「一期一会」。それぞれの学年において「今」という瞬間は、後にも先にもこの時ばかりです。それは、3年生にとっても、2年生にとっても、1年生にとっても同様です。今年度開催される本大会が、県内文化部で活動しているおよそ6500名の生徒の皆さんにとって、自らの輝きを放てる場、たくましい創造性を見せられる場となり、晴れの舞台となりますよう心より願っています。
結びに、引き続き、県教育委員会をはじめ、関係する諸団体の皆様方のご支援、ご協力をお願いしてご挨拶とさせていただきます。

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